Under the roof

三児の父が育児、家事、読書のこととか書きます

【人生に影響を与えた1冊】デブの国ノッポの国

今週のお題「人生に影響を与えた1冊」

ここ数日、お題のブログばかり書いてるけど、今回は幼少期に影響をもらった本の紹介。

デブの国ノッポの国 (子どものための世界文学の森 18)

デブの国ノッポの国 (子どものための世界文学の森 18)

子供心に「本て面白い」と思うきっかけになった本。

親戚からお下がりでもらった本で、気がついたら家にあった。子供にもわかりやすいタイトルと装丁。


物語は、太っちょの兄貴とヒョロガリの弟が、ひょんなことから地下世界のデブしかいない国とノッポしかいない国に迷い込み、兄弟それぞれ別々の国で色々な経験をする中、勃発したデブの国とノッポの国の戦争に巻き込まれて…的なストーリーだったと思う。うろ覚えなので詳しくはAmazonのレビューとか見てください。意外とヘビーな内容を含んでたと思う。

しかも、タイトルに「デブ」なんて言葉が入ってるから、今のご時世あまり宜しくないような気はする。イジメにつながるとかそんなこと言う人いるだろうし。


ただ、自分が読んだきっかけは特になくて、本棚に置いてある背表紙を見て「変わったタイトルだな」と思ってとりあえず手に取っただけだった。


しかし、結構な厚さで、中は当然だが文字ばかり。漫画はよく読んでいたけど、活字ばかりの本を手にしたことが少ない子供には、まず「最後まで読めるかな…」という不安がよぎった。


開いた活字ばかりのページを前にして、読み始めてみようと思えるかどうかが最初のハードルだ。


当時の幼い自分は、最後まで読み切ろうなんて気持ちを持たずに、とりあえず最初の数ページ読んでみようと思い手に取ってみたんだが、あまりに面白くて一気に最後まで読んでしまった記憶がある。


読み終わった瞬間の感覚は、ああ面白かったというものと、なんだ、漫画と違って活字ばかりの本だけど、自分はちゃんと読めるし楽しめるんだ、という感覚。

漫画じゃないから読まないなんて、なんて損なことなんだろう。文字だけでも、物語の中に飛び込んで楽しむことができる。本てとても素晴らしい。子供心に、そんなことを感じた。


大切なのは、そういう面白い本と出会う機会を得るということ。この本に限らず、子供向けの面白い本はたくさんある。自分の子供たちにも、そういう物語の世界にどっぷり浸かれるような面白い本との出会いを作れる、そんな親になりたい。