Under the roof

三児の父が育児、家事、読書のこととか書きます

3歳の息子、覚醒

昨夜は妻が残業だった。なので僕・息子・娘の3人で晩御飯や入浴をすることに。
日頃は、ギャアギャア騒ぎ回りやりたい放題の息子3歳と、目を離せばテーブルに登ったり食器を引っ張り出したりで目の離せない娘1歳。
明日も平日なので、これは気合を入れないと子供たちはいつもと同じ時間に寝れないし、家事も片付かないぞと思っていた。

だが、突如として息子が”いい子”として覚醒。
まず晩御飯の準備を手伝いたいと言い出し、キッチンに椅子をもってきてその上に乗ってパパの晩御飯準備のお手伝い。みそ汁の具を投入したり、お箸やコップを並べたりで邪魔することなくお手伝いしてくれた。妹が邪魔しようとするとそれを優しく制し、完全に”いいお兄ちゃん”モードに入っていた。
ごはんはひとりできれいに食べ終わり、食後には自分から「さ、パパお風呂に入ろう!」と風呂場へ向かい、ひとりで服を脱ぎ浴室に入っていった。入浴後は自分でパジャマを着て、歯磨きも自分でよく磨いた後、パパに仕上げ磨きを依頼。歯磨き後すぐに「パパ寝よう!」と妹の手を引いて寝室へと向かっていった。後姿が頼もしい。

いつもなら食事は気もそぞろ、なかなか入浴しようとせず、入浴後はいつまでも裸で走り回る。歯磨きも歩き回りながらするので注意するが聞いているのか聞いていないのかわからないような反応をしてこちらがイライラする。そんな典型的な落ち着きのない男の子だった息子が、まるで別人のようないい子としてふるまってくれた。

いったい何が違ったのだろう。寝かしつけの後、静かな室内を見まわして気付いた。今日は、帰宅後一度もテレビを点けていない。

いつもは帰宅後18時台のニュースを特に見ているわけではないが流し、食事中は一度テレビを消すが、食後はまたテキトーにその日やっているバラエティを流す。そんな感じで「別に見ているわけではないが」テレビを点けっぱなしにしていることが多かった。

昨日はテレビを点けずにいたら、息子は「帰宅後まず晩御飯を作り始めたパパのお手伝いをしよう」という気になってくれたみたいだ。パパの言うことを素直に聞いてくれ、こちらの声掛けに必ず反応してくれた。テレビの雑音に、こちらの声掛けがかき消されることがなくなったようだ。

残業を終え、21時過ぎに帰宅した妻は、既に子供たちは寝静まりいつもよりきれいに片付いている室内を見まわし「うう…もしかして、ママがいないほうが生活がスムーズなの…?」とスネられてしまった。

今日はテレビを点けずにいたら、息子がとてもいい子でいてくれたことを報告すると、とても驚いていた。今までは、静かすぎるのがなんか嫌で無意味にテレビを点けていた。だがそれはあくまで親がそう思っていただけだ。子供たちはテレビなんかなくても、パパママのお手伝いをしたり、思い思いにリビングで遊ぶほうがよっぽど有意義なのだろう。
なんとなく点けていたテレビに生活を依存せず、親子が向き合うようにすることが大切なのかなと感じた。