Under the roof

三児の父が育児、家事、読書のこととか書きます

娘の予防接種と、子供らしさを感じた出来事の話

娘の予防接種に行ってきた。

四種混合の追加接種と、水痘(水ぼうそう)の2回目。この後は日本脳炎の予約も入れなければならない。
 
もう、何を何本やったのか覚えてられないくらい予防接種している。
 
そんなわけで、今日は2本同時摂取。
僕が子供の頃は、同時接種なんてやってなかったように思うし、そもそも予防接種の種類も少なかったのでこんなに何本もプスプス注射していなかった覚えがある。
 
同時接種について軽くググってみたら、アメリカでは20年以上前に「安全性に問題ない」という結論が出ていたらしい。
日本でも2010年頃に同時接種を「推奨」する文章を日本小児科学会が発表していたそうだ。
 
かかりつけの小児科の先生も、同時接種は何本同時にやろうが副作用のリスクは1本の時と変わらないと説明してくれた。
 
子供には1日に何本もやられる痛みというストレスがかかるが、今は定期接種になっているワクチンが多いので同時接種してしまったほうが逆にスケジュール管理や接種漏れなどの点で利点が多く、病院側としても同時接種は推奨しているようだった。
 
確かに、短時間で何本もプスプス刺されるのは可哀想ではある。
 
現に今日の娘は、1本目の時は刺されるまでは泣かず、刺されたあともすぐに泣き止んだが、2本目の時は刺す前から「いい加減にしてくれ〜!」という感じで泣きまくり、接種後もしばらくはショックから立ち直れない感じで元気がなかった。
 
娘以外にも予防接種で来ている子供たちは結構多くて、待合室にいる間、診察室からは「ギャァァァ〜!」という絶叫のあと、「痛かったの、痛かったの〜(泣)」を何度も何度も繰り返し、涙をポロポロこぼしてママに抱っこされながら出てくる男の子がいた。
 
どこも大変だな、予防のためとはいえ痛みと恐怖で泣きまくるのは、どんな親たちも流石に心が痛むよな…と、思ったんだが、ふと、昔インフルエンザをやりにいった病院で聞こてきた声を思い出した。
 
それは小学3年生くらいの男の子で、待合室にいるときから「今日は帰りたいな〜、調子悪いから、今日はできないかもしれないよ〜」と、一緒に来ていたお母さんに訴えていた。
 
なんか、地獄のミサワみたいな言い訳してるな〜と微笑ましく眺めていたんだが、いざ順番が来てしまい、仕方なくその男の子は診察室へと入っていった。
 
おそらく問診や聴診器での診察は問題なく済み、いざ注射、となった時、診察室から聞こえてきた声は「チョット待って!チョット待って!!チョット待って!!!」
 
待ったらいいんかい!?って心の中でツッコんだんだが、待ったところで結果は変わるはずなく、少しの間のあと「ん゛〜!!」とやられた声が。
 
診察室から出てきた彼の顔は、少し落ち込んだ感じだったが、強がりなのか「オレ、別に大丈夫だったよ…」みたいなことを言って、病院を後にして行った。
 
痛みと恐怖という、わかりやすいストレスがかかるからこそ、注射は子供らしさをより感じさせてくれるのかな、なんて感じた出来事だった。