これ、最近の息子のお気に入り絵本。
図書館でたまたま目についたんで借りてきたんだが、読むたび爆笑してくれる。なのでAmazonでポチってしまった。
11匹の猫たちの、日常やら冒険などを描いた絵本。ほのぼのしていそうで、実際は巨大魚に集団で襲い掛かったり、遠足中にバケモノに捕まって強制労働させられたりと、刺激的な展開が待っていたりする。
11匹の猫は、必ず集団で行動する。猫たちに個性はない。1匹だけ「とらねこたいしょう」というトラ柄のリーダー格がいるが、特別な活躍や能力があるわけでもないので、リーダーの命令をたまに無視したりもする。
このへんは、集団生活による協調性をメタファーしているようで面白い。ひとりでは達成困難なことでも、みんなが同じ方向に向いて協力すれば達成することができるということを学ばせてくれる。
逆に、集団でマナー違反を犯すこともある。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」は事実だが、たまに痛い目にも会うことがあるということを教訓的に学ばせてもくれる。
初版出版が1967年とある。今から約半世紀前の絵本。でも、古臭さは全然感じない。
絵本の新旧って、モノによって全然違って感じる。どうも絵柄が古臭く感じる絵本もあれば、この11ひきのねこみたいに絵柄も全く古臭く感じない絵本もある。絵のデフォルメ具合とかにもよるとは思うが、やっぱり昔から愛されているのに古臭さを感じない絵本っていうのはいい。普遍的な面白さによるものだと思うので、4歳の息子だけでなく、下の子供たちにも安心して読み聞かせすることができるだろう。