Under the roof

三児の父が育児、家事、読書のこととか書きます

ラーメンのことを心配する息子

昨日は息子が初めてラーメンを食べて喜んだ話を書いたが、この話には後日談がある。
初ラーメンを食べてから約1週間後。僕が仕事から帰ると「パパ、今日はラーメンを食べようよ!」と言ってサッポロ一番味噌ラーメンの5個入りの袋を抱えて玄関に出迎えに来てくれた。
「…ん?ラーメンがいいの…?でも、ごはん炊いてあったと思うから、今日は魚にしようと思ってたんだけど…」と僕が言うと、「でも、ラーメンがいいの。息子は、ラーメンがだーいすきなの!」と笑顔を弾かせながら帰宅してドアを開けただけの僕に直訴してきた。

とりあえず玄関から上がり、台所付近にいた奥さんに「息子どうしたの?なんかラーメン食べたいって張り切ってるけど…?」と聞くと、帰ってきてからずっとそう言っているとのこと。帰宅直後からラーメンの袋を抱え、「息子はラーメンがいい!ラーメン食べたーい!」と繰り返していたそうだ。
ただ、ご飯が炊いてあることも、冷蔵庫に魚があることも知っている奥さんは「うーん、今日はご飯にしようよ、ラーメンはまた今度」と伝えたが、息子は「ラーメンがいいの…ラーメン食べたいの…」とあきらめなかったそうだ。

仕方ないので「パパが返ってきたら聞いてみたら?」と伝え、待っていたところに僕が返ってきたので「パパ!ラーメン食べようよ!」と猛アピールをかけてきたところだったのだ。

「そうか…ラーメン食べたいのね。でも、ママも言っていたとおり、お魚があるんだよね。とりあえず、まだご飯作らないからラーメンは元あった場所に返してきてね」と伝えると、「はーい」と言って返してきたので、すかさずママがラーメンを隠し、何気なく魚を焼き始めた。
息子が「あれ?ラーメンは?」ラーメンがなくなったことに気づいて問いかけてきたので、「ラーメンは、今日はお魚さんの日だから一度お家に帰ったよ」と伝えると、思いのほか素直に「ふーん。今日はおうち帰ったのか…」とだけ答えた。おお。簡単にあきらめてくれてよかった…

なんて安堵していたら、息子が「ラーメン、おうち帰れたかなあ?」とラーメンの心配をし始めた。その日はまだ2月で、外ではかなり寒く強風も吹き荒れていた。「ラーメン、びゅうーって飛んでっちゃうかな?」「ラーメンは、またおうちこれるかな?」と、屋外で強風にさらされるラーメンの心配をしきりに繰り返していた。

子供らしい、微笑ましい問いかけだった。今ではラーメンが帰ってしまうことがなくなったが、我が家にラーメンが来るたびに「パパ、ラーメンがいい!」と袋を抱えてリクエストしてくるので、ラーメンが帰る前に食べなきゃ、と思うようになったのかもしれない。