Under the roof

三児の父が育児、家事、読書のこととか書きます

星の輝きに心奪われた息子

1歳の娘が発熱のため、昨夜、僕の実家の母が子供たちの面倒を見る手伝いに来てくれていた。

 
母が帰る時間になり、3歳の息子が「お見送りしたい!」と言うので、夜20時過ぎの頃、息子と僕のふたりでお見送りすることにした。
大好きなばあばのためだ、息子は少しくらいの寒さは気にせず、お気に入りの上着を羽織り、お見送りする気満々で玄関から外に出た。
 
昨夜は星空がきれいで、月も半月に近い三日月が出ていた。それを見た息子は、大好きなばあばのお見送りそっちのけで「パパ!お月さまだよ!あとなんか光ってるよ!」と星を指さしながら興奮していた。
 
お星さまがそんなに珍しいかな…とぼんやり考えていたんだが、そういえば息子は夜ほとんど外に出たことがなかったことに思い当たる。我が家は夜の外食はあんまりしないし、たまに旅行先で夜20時くらいでも出歩くことはあるけど、大抵は繁華街や温泉街を歩くので星なんてほとんど見えない。
 
絵本やアニメからの知識で「お星さま」という概念は息子の頭の中にあったようだが、実際の夜空に浮かぶ星を見て「これは何だ、この空で光っているのは何だ!?」と驚いたようだ。
これが「お星さま」だよ、と説明すると、すんなりと受け入れ、「パパ、お星さま、たくさん光ってるね!」と夜空を見上げてただただ興奮していた。もうばあばのお見送りは忘却の彼方。
 
僕も息子の興奮が嬉しくなり、「ほら、あれがシリウスだよ、あっちはベテルギウスだよ」と指さしながら教えてあげると、「ベテウ…ス!?」と不思議な星の名前にさらに興奮。ベテス!ベテス!とベテルギウスがお気に入りになったようだった。ちなみに僕は、カペラが好きだ。
 
南の空に浮かぶ星たちの名前を教えてあがていたのだが、ふと息子が東の空を見上げて「あれは何?」と指さした。指さす先にはひときわ大きく輝く星。シリウスより明るい。
んんん?シリウスより明るい…?しかも赤く輝いている。火星かなと思い、息子に「あれは火星だよ」と教えると、「かせい!かせい!」とこれは言いやすくて大きな星なのでとても気に入ったようだった。
 
後でネットで調べたところ、昨夜空に出ていた大きな星は木星だということがわかった。すまん息子…お父さんテキトーぶっこいてたよ…
 
昨夜は寒かったので早めに引き揚げたが、温かい時期になったら、もっと丁寧に教えてあげようと思った。息子も4歳になり、自然への興味はもっと広がるだろう。
夏の大三角形を教えて、「あれがベガだよ。サイコクラッシャー!」と言いながら意味なく息子の脇腹をくすぐってやるのを今から目標にしようと思う。