Under the roof

三児の父が育児、家事、読書のこととか書きます

時計と子どもの話

長男が小学生になって1ヶ月が経とうとしている。


体に不相応なでかいランドセルを背負って、登校班に入りなんとか毎朝小学校まで歩いて行っている。


幸い、うちから小学校までは500メートル程度。とても近い。


それでも親としては、保育園まで毎朝送り届けていたあの息子が小学生かと思うと感慨深いものがある。

 

進学に不安はつきもので、入学前にも手提げや体操服を入れる袋を用意したり、算数セットに名前をシール貼りをしたりと誰しも経験する面倒な入学準備をした。

 

ただ、そういった親にとっての準備よりも、長男自身が小学校に入学するに当たっていろいろな意味で適応できるのかという不安もつきまとってはいた。

 

例えば、時計。

 

長男はいまだにアナログ時計を読むことができない。というか、1日24時間といった基本的な時間の知識さえ自分のものにできていない。


デジタル時計なら「今何時か」くらいはわかるんだが、「あと何時間後にお目当てのテレビ番組が始まる」とか「目的地まで何分かかる」といった概念の話になると、ほぼちんぷんかんぷんだ。

 

しっかり時間で区切られる学校のスケジュールに果たしてついて行けるのだろうか。というかそもそも時間割とかそういう概念を理解できるのか、そいもそも学校に行っていいのか…?と、心配事は底をつかない。

 

一応小学1~2年生の算数で学ぶらしいんだが、そこでも全くものにできなかったら…と心配に心配を重ねてしまう。

 

こういった悩みや心配をググれば、個人差のあることなのでそこまで心配しなくていいという当たり前でありきたりなアドバイスがたくさん出てくる。


だけども、親がその場で一生懸命時計の見方について教えても、馬耳東風な感じでわかったんだかわかんないんだか判然としないまま諦めざるを得ない様子を見ていると不安にはなる。

そんなこんなで、結局こんな時計を買った。

 

 


これ、大人が見ると「こんなに親切な時計があるのか」というレベルで表示が充実している。

 

文字盤のいちばん外側に「分」、その内側に大きく「時」、そしてさらに内側に小さく「13時から24時の表記」。13~24時の表記は短針の小窓から見えるようになっていて、長針・短針とも「それぞれの針が指し示した数字」を見れば時間が読み取れるようになっている。

 

余計な表示はないが、必要な情報はすべてここにある。この時計なら、「針の先の数字を見てごらん」だけで時間が伝えられるじゃないか!

 

…と、ならないのが教育ってもんで、相変わらず短針が数字と数字の間当りを指していると読み取れないし、例えば7時50分くらいだと短針はほぼ8を指しているので「はちじだ!」とか言うしで、気長に認知が追いついてくるのを待つしかないのかもしれない。

 

ちょっと高い時計なだけに、「買ってよかった!」というレポートをしたかったのだが、そうはならなかったよという話。