Under the roof

三児の父が育児、家事、読書のこととか書きます

家族旅行とモンスターと単純な親

伊香保温泉に家族旅行に行ってきた。
f:id:tojikoji:20150905230530j:image
歩き始めるとすぐに「疲れちゃった…」と言って抱っこを強要してくる甘えん坊な3歳の息子と、手に取ったものはとりあえず口に含むか背後へと勢いよく投げ捨てる、傍若無人な間も無く1歳になる娘を連れ、1泊2日の温泉旅行。想像以上に強行軍だった。
伊香保温泉は、石段街で有名だ。全部で365段の石段はそれなりに角度もあり、甘えん坊の息子はすぐに「疲れちゃった…抱っこして…」を発動してくる。
まああれだけ急な階段なんだから、3歳児に全て自分で登れというのは無理があるのは重々理解している。
だが、石段を登りきって平坦なところに着いたので「ここは自分で歩きな」と言って降ろそうとすると、泣き喚いて目的地に到着するまで抱っこを続けるのを強要されるのには参った。

娘はまだ外で歩き回れるほど歩行が上達していないので、ずっと抱っこしている。なので息子も抱っこするとパパママ両方の手が塞がり、両者とも著しく体力を消耗するのだ。

無事目的地に到着し、さて何か食べようか…となると、今度は娘がモンスターと化す。
自分が食べているときは大人しいんだが、食べ終わって満足し、暇になってくると急激に凶暴化してくる。

まず手の届く範囲のものを片っ端からひっくり返すか掴んですぐ背後に投げるかをし始めるので、娘が食べ終わった食器や、お店のテーブルに備え付けの調味料は必ず娘の射程距離外に避難しなければならない。
娘が食べ終わるまでご飯を口に運ぶ役割を担っていたパパかママが、「さて自分たちも食べようかな」なんて食べ物に集中しようとすると「私を放っておくとは何事だ!」と言わんばかりのパワーでテーブルに登り突っ込んできたり、座らされているイスから転げ落ちそうになりながら泣きじゃくったりする。
おお、わかったわかった。とりあえずパパは毎回秒速で食事を食べ終え、またすぐに娘様のお相手をしなくてはならないのだ。

これくらいの年代の子供たちには仕方ないことだ。わかってはいるし、覚悟もしていたが、旅先でモンスターが顔を出すと、こちらの疲労度がいつもの倍以上に感じられる。流石に疲れた。

そんなモンスターたちだが、昨夜息子が寝る間際に「パパ、ママ、今日たのしかったね…」と囁いてくれるだけで、その日の苦労は全て吹き飛ばされた。
子供が予測不能な行動をとりまくるのに対し、親の方がシンプルで分かりやすい思考してるんじゃないかな。
そんなことを考える、楽しい旅行になった。