Under the roof

三児の父が育児、家事、読書のこととか書きます

【書評】むしろこの著者ほど走ることにハマっている人いないと思う『走るやつなんて馬鹿だと思ってた』

 

走る奴なんて馬鹿だと思ってた

走る奴なんて馬鹿だと思ってた

 

 

走ることを続けるのは、とても難しい。
僕はもうラン歴3年以上になるけれど、どちらかというとイヤイヤ続けている。小さい子どもがいると自由時間を確保すること自体が難しいし、いざ時間ができたとしてもウエアに着替えて走り出すのが億劫だ。天候や体調に左右されることもあるので、一度モチベーションを失うとそこから回復させるのは結構大変だったりする。

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子どもの勉強を見ながら、どこまで蛇足を広げるか迷った話

昨日、小学一年生の長男の宿題を見ていた。
学校からのプリントで、簡単な足し算の問題だった。

「猫が3匹いました。そこへ猫が4匹やってきました。今何匹いますか?」
「馬が4頭いました。そこへ2頭やってきました。今何頭いますか?」

どちらも式と答えを書くタイプの宿題で、それはすんなりと正解していた。

そこでついでに、長男に「猫は1匹、2匹で、馬は1頭、2頭って数えるよね。じゃあゾウは?」と聞いてみた。すると「うーん、1頭?」と。正解。

じゃあネズミは?と聞くと「匹?」うん、正解。

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2019年上半期に読んだ本のベスト

4月から長男が小学生になった。学校からの課題で、長男は毎晩国語の教科書を音読している。つっかえつっかえだが、ひとりで本を読めるようになったというのは感慨深い。
まだまだ親子間で同じ本を貸し借りして読むという僕の長年の夢を叶えるのは先になりそうだけど、そんなことを考えているとあっという間に子どもって成長しちゃうんだろうなとも思う。もっとたくさんの本を読みたいけど、時の流れはとても速い。

というわけで、今年の上半期に読んで面白かった本を5冊ほど紹介したい。

◆数字を一つ思い浮かべろ

 

数字を一つ思い浮かべろ (文春文庫)

数字を一つ思い浮かべろ (文春文庫)

 

 

ミステリーって、個人的には最後まで読んだときのスピード感が「面白かったかどうか」の基準に大きく影響する。中身が軽すぎるのもよくないけど、重すぎて読みにくいのもキツい。登場人物多すぎず、ただとにかく謎解きや話の先が気になるような一気読み要素が揃うと、読後の面白かった感が強く残る。

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【書評】古生物、それはロマン『知識ゼロでもハマる 面白くて奇妙な古生物たち』

 

知識ゼロでもハマる 面白くて奇妙な古生物たち

知識ゼロでもハマる 面白くて奇妙な古生物たち

  • 作者: 土屋健,加藤太一(ミュージアムパーク茨城県自然博物館)
  • 出版社/メーカー: カンゼン
  • 発売日: 2019/05/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 

古生物にはロマンが詰まっている。

古生物研究というのは、新たな発見によってガラッと変わることがある研究分野だ。
最近ではティラノサウルスにも羽毛があった、ウロコがあったという研究により、ジュラシックパークなどで見慣れた、「一般的なティラノサウルスの」復元イメージと、羽毛とウロコありの「最新のティラノサウルス」の復元イメージが全く違うというのがネットニュースなどでも話題になっていた。

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【書評】教育は理想の押し付けになっていないか?『掃除で心は磨けるのか』

 

掃除で心は磨けるのか (筑摩選書)

掃除で心は磨けるのか (筑摩選書)

 

 

我が家の子どもたちは長男7歳・長女4歳・次男2歳の三人きょうだい。その長男が、今年小学1年生になった。
長男にとって「初めての学校」
僕と妻にとっては「初めての小学生保護者」
わからないことばかりで長男も自分たちも毎日あたふたしている。

 

2018年4月から、義務教育における「道徳」の授業が「特別な教科」となり、正規の授業のコマ割りとして扱われるようになった。

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【書評】陸・海・空の進化の理由『脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか: 生き物の「動き」と「形」の40億年』

 

脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか: 生き物の「動き」と「形」の40億年

脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか: 生き物の「動き」と「形」の40億年

 

 

すんごい。知的興奮の宝庫。

タイトルのとおり、脚、ひれ、翼という「生物がその場から異動するために使う器官」がいかにして進化してきたかについての一冊。

進化は偶発的に起こるものだ。僕も大好きな『ワンダフル・ライフ』の著者である生物学者のスティーブン・ジェイ・グールドは、仮に生命の誕生から進化の過程をもう一度やり直したら今とは違う生物界となっているだろうと断言した。
つまり今の生き物の進化はすべて偶然によるもので、そこに必然性はないとグールドは言っている。

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【書評】知るとつらくなる、とても身近な問題『超孤独死社会 特殊清掃の現場をたとる』

 

超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる

超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる

 

 

特殊清掃という仕事の現場レポートを通じて、社会問題である孤独死について焦点を当てる本書。
内容はかなりヘビーで、読み進めるのがかなり苦しかった。

「特殊清掃」とは、簡単に言えば「汚染された部屋の原状回復をする」仕事だ。
ゴミ屋敷などに代表される「モノで汚染された部屋」だけでなく、孤独死による「遺体で汚染された部屋」の清掃も手がけるのが特殊清掃業者である。

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