Under the roof

三児の父が育児、家事、読書のこととか書きます

背徳感がゾクゾクする、ひとりすき焼き

我が家の子供たちは、肉が嫌いだ。

 
牛・豚・鶏を問わず、とにかく肉全般を食べない。ひき肉なら多少は食べるが、それも好きと言えるような食べ方ではない。
 
なので、普段の食卓のおかずに、生姜焼きや唐揚げなどの定番の肉メニューが並ぶことが少ない。試行錯誤して食べさせようと思い何度もチャレンジしてはいるんだが、毎回チョロっとだけ食べて終わりになるので、どうしても子供たちが食べやすい献立に逃げてしまう。
 
保育園でもバランスの良い食事は出ているし、家でも野菜や魚は食べてくれるので栄養の偏りなどは気にしていないのだが、肉メニューを夕食時などに食べられないのは大人にとってちょっとしたストレスではある。
 
たまにはトンカツ食べたいな、なんて思っても、大人の分だけ別に作るのは面倒だし、追加でトンカツだけお惣菜を買ってくるのもなんか違う。
 
なので、ガッツリ肉料理を食べたい時は、キッズメニューを完備した店で外食するか、子供たち抜きで食事できるシチュエーションを作るかしかないのが現状だ。
 
今日、妻は職場の同僚と食事会に出かけている。家には僕と子供たちだけ。
 
この状況は、僕にとって悪魔の囁きが聞こえてくる。
 
まずは普通に子供たち用にカレーなどを作り、晩御飯を済ませた。僕はあえてほんの少ししか食べなかった。
 
そして、入浴、子供たちの寝かしつけを済ませた後、おもむろに自分一人用の肉メニューを作ることにした。
僕の中の悪魔が、「今日は数少ない肉を食べるチャンスだぞ〜」と囁いている。
 
今日作るのは思いっきり自分だけの好みに偏った、堕落した「すき焼き」だ。
 
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すき焼き鍋やカセットコンロの準備は面倒なので、24センチサイズのフライパンで作ることにする。
牛脂を熱したフライパンに、ネギを投入。焼き目がつくように加熱。
 
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肉を数枚投入し、一緒に焼き目をつける。僕は霜降りのトロトロの肉よりも、赤身と脂身がはっきり分かれた食べ応えのある肉の方が好きだ。高い肉が買えないというのもあるけどね。余談だが、焼肉屋でも上カルビよりも並のロースの方が好きだったりする。歳のせいもあるだろう。
 
そこに割り下を投入。割り下は手作りで、醤油と酒とみりんを1/4カップずつ。砂糖大さじ2、顆粒だし小さじ半、水1カップで作れる。
 
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割り下が沸騰したら、残りの肉と春菊としいたけと豆腐を加える。
 
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蓋をして、肉に火が通れば完成。
 
もちろん具材はお好みでいい。僕は好きなものだけを入れた。特にだしを吸った豆腐が大好きだ。春菊と肉を一緒に卵に絡めて食べるのも最高に好きだ。
 
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このまま、少し座面の高い椅子を用意し、IHの前に座って食べる。
行儀悪くて子供や妻には見せられない姿だが、今日は今この場に僕しかいないからできる。背徳感が半端ない。
 
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もちろんビールも用意して、乾杯。奮発して美味しそうなやつを買った。IHの前に座り、キンキンに冷えたビールとグツグツ煮立ったすき焼きを前にひとりで乾杯。ゾクゾクする。
 
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いずれ子供たちが成長して、肉を食べられるようになってくればすき焼きを食卓で囲めるようになると思うのだが、それまではこういう背徳感いっぱいの堕落メニューでこっそりと欲を満たしていく日々が続くことだろう。