【人生に影響を与えた1冊】ハイペリオン
今週のお題「人生に影響を与えた1冊」
自分をSFの世界に引きずり込んだ1冊。
- 作者: ダンシモンズ,Dan Simmons,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2000/11
- メディア: 文庫
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- 作者: ダンシモンズ,Dan Simmons,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2000/11
- メディア: 文庫
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いや、1冊じゃ済まないか。4エピソードもあるから。
長いけど、ずっと面白い。ハイペリオン上下、ハイペリオンの没落上下、エンディミオン上下、エンディミオンの覚醒上下、と400ページクラスの文庫が全部で8冊になる。とんでもない分量だけど、とりあえず最初の1冊を手に取ったら、もう後は一気読みになっちゃうと思う。
こういう、どこを引っこ抜いても面白い小説があるから、読書しててよかったと心から思える。SFで、ミステリーで、バトルで、ホラーまで合わさった、本当に万能な面白い小説。これを超えるような面白いがあるなら教えて欲しいと言えるレベル。
初読は学生の時。当時は「カッサード格好よすぎだろ…」と彼のバトルシーンを手に汗握りながら読んでいたが、つい最近Kindle版を購入して読み返してみたところ、ソルに対する感情移入具合がやばい。
エピソードの悲痛さに泣きそうになるのもそうなんだが、こんな素晴らしい人物でありたいと思わせる魅力がソル自身にある。
我が子に対する優しさだけでなく、彼は周囲の人物全てに思いやりを持って接していて、決して自分を見失わない。
いろんな小説を読んできたが、ソルこそが僕にとっての最高の父親像だ。
ストーリー、登場人物、SFとしての世界の作り込み。どれを取っても一級のエンターテインメント。初読から10年以上たっても面白いと思えるんだから、間違いないと思う。