【書評】これは…スタンド攻撃!?『ユービック』
- 作者: フィリップ・K・ディック,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1978/10/01
- メディア: 文庫
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個人的に、ミステリーには2種類のパターンがあると思っている。
ひとつは、初めに大きな謎がドーンと提示されて、それについて主人公たちが徐々に解いていくパターン。
J・P・ホーガン『星を継ぐもの』とかが好き。最初の謎のインパクトが大きいほうが引き込まれやすいし、それが解けていくカタルシスが読んでいて気持ちいい。
もう一つが、後半にどんでん返しが待っているパターン。
【書評】小説よりも不気味な未解決事件に挑む『死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相』
死に山: 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相
- 作者: ドニー・アイカー,安原和見
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2018/08/25
- メディア: 単行本
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ちょっと前にネットを賑わせていた本書。アマゾンで在庫不足のためか定価より1,000円以上高値で売られていた時期もあったらしい。
まずは本書の内容紹介を引用したい。
1959年、冷戦下のソ連・ウラル山脈で起きた遭難事故。
登山チーム九名はテントから一キロ半ほども離れた場所で、この世のものとは思えない凄惨な死に様で発見された。
氷点下の中で衣服をろくに着けておらず、全員が靴を履いていない。
三人は頭蓋骨折などの重傷、女性メンバーの一人は舌を喪失。
遺体の着衣からは異常な濃度の放射線が検出された。
最終報告書は「未知の不可抗力によって死亡」と語るのみ――。
地元住民に「死に山」と名づけられ、事件から50年を経てもなおインターネットを席巻、われわれを翻弄しつづけるこの事件に、アメリカ人ドキュメンタリー映画作家が挑む。
彼が到達した驚くべき結末とは…!
もうこれ読むしかないような紹介文。凄い。
【書評】今だから読むべき一冊『サリン事件死刑囚 中川智正との対話』
今年の7月にオウム真理教関連事件の死刑囚13人の死刑が一斉に執行され、メディアを賑わせていた。
誰かが「これで平成も終わりだ」と言っていたのが印象に残っている。
30代半ば以上の人なら、「オウム真理教って知ってる?」と聞けば、みんな口をそろえて「知ってる、サリン事件とか起こしたヤバい宗教団体でしょ」くらいの答えを返してくれるだろう。
第3回水戸黄門漫遊マラソンを完走してきました
人生において4回目のフルマラソン。
1回目は水戸の第1回大会で、ボロボロになりながら完走してタイムは約5時間。
2回目も水戸の第2回大会を大風接近の大雨の中走って、約4時間50分。
3回目は今年の2月にいわきサンシャインマラソンを走って、約4時間40分。
【書評】アメフラシに癒しを求めて…『無脊椎水族館』
個人的にツボ過ぎる一冊。僕が読書する理由は、こういう本に出合いたいからにほかならない。この面白さは『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ』に近い。
本書の著者はエッセイストの宮田珠己氏。もともとエッセイストの書く文章なので面白いのは当たり前なのかもしれないが、そこに水族館での無脊椎動物めぐりというディープなシチュエーションがくっついている。
キンダーメモリーというゲームに子どもたち3人ともハマっている
我が家の子どもたちが最近はまっているテーブルゲーム。
テーブルゲームと言っても、これは2枚ずつ同じ絵柄のカードが66枚入っているだけのカードセットになっている。
つまりこれで遊べるのは「神経衰弱」のみ。裏返して並べ、2枚めくって同じ絵柄が揃えば獲得できる、ただそれだけのゲーム。トランプで遊ぶよりも、絵柄が個性的で面白いので少しマシかな、ってレベル。
【書評】バナナの皮は本当に危険です『とんでもない死に方の科学:もし〇〇したら、あなたはこう死ぬ』
とんでもない死に方の科学: もし○○したら、あなたはこう死ぬ
- 作者: コーディー・キャシディー,ポール・ドハティー,梶山あゆみ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2018/06/07
- メディア: 単行本
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目次を眺めているだけでも面白い。不謹慎だけどワクワクする。
まず最初が「1.旅客機に乗っていて窓が割れたら」
思い出すのは、ジョジョ5部のノトーリアスB.I.G戦。
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