初めてのフルマラソン。
なんとかかんとか完走した。完走当日と翌日は全身のダメージが凄かったが、3日経った今日は、ようやく足の痛みも引いて普通に生活できるようになった。
完走タイムは5時間4分。5時間切れなかったのは悔いが残っている。正直ブログで発表するようなタイムじゃない。
ただ、5時間もぶっ続けで大人数で走るなんて普通じゃない経験をできたので、とりあえず初フルマラソンを終えての感想をまとめようと思う。
走る前の僕のパーソナルデータとしては
・フルマラソンは初挑戦。それまでの最長走行はハーフマラソン。
・普段の練習は10キロ走を週2~3回。練習期間は約4ヶ月。ただ、ぎっくり腰になったり子供が生まれたりで練習できない期間もそれなりにあった。10月中の総走行距離は約100キロ。
・普通体型。特に痩せても太ってもいない。病気や怪我もなし。
・運動は嫌いじゃないが、学生時代は長距離よりは短距離のほうが得意だった。
初フルマラソン。練習量はかなり不安。せめて本番までに30キロ走くらいはやりたかったが、時間が取れなかった。ひとつ気がかりな点として、右膝に若干の痛み。ただ、15キロくらいなら問題なく走れる痛みだった。
◆事前準備
とりあえず、事前準備に購入したのが
エネルギージェルを3個。いろんなマラソンブログで持ってたほうがいいと仰ってたので。10キロ、20キロ、30キロ地点で補給した。
F-TUBAME 360°伸縮反射材付き ランニング ポーチ&ランニングベルト ランナーポーチ スマホ対応 夜間 ランニング ウェストポーチ ベルトポーチ ジョギング ポーチ 5色選択可 ブラック
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上記のエネルギージェルを入れるためのウエストポーチ。スマホはアームバンドに固定した。
飴。これもブログ情報で持ってったほうがいいとなってたので。
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腕時計。時間情報は重要。ラップがわかればいいのでAmazonで安かったこれを購入。
気休めだけど、とりあえずエネルギー切れだけは注意して走ろうと思っていた。前日も炭水化物中心の食事で、当日朝も早めにパンとみたらし団子を食べた。
◆当日
朝8:00前に到着。よくマラソン会場によっては手荷物預かり所が混むという情報があって心配したが、特に混まずにスムーズに荷物を預けられた。
気温12度。曇っていて寒い。
◆スタート~10キロ地点まで
8:30過ぎにスタート地点に向かう。人が多いが、スタート地点の道路の横幅がそれなりに広いので、到着するまでスムーズ。
9:00にスタート。後方にいた自分たちでもスタートラインを通過したのは約5分後。思ったより時間かからなかった。
10キロまでだいたいキロ6分30秒ペースで進む。予定通り。
◆10キロ~20キロ地点まで
トイレに行きたくなる。が、コース中の利用できるトイレの数が少ない。コンビニのトイレも先行していたランナーたちがたくさん並んでいる。汗で水分も喪失されるから尿意も収まるかなと思っていたんだが、全くそんなことがなく途中からとにかくおしっこ行きたくて仕方なくなる。でも男子トイレでさえ長蛇の列なのでロスタイムが長くなりそうで迷っていたが、15キロ地点で仕方なくトイレへ。ここで約5分くらいのロス。体も冷えて結構痛いロスになった。
◆20キロ~30キロ地点まで
20キロ過ぎたころから急激に体が重くなる。よく30キロの壁って言い方するが、練習不足の僕は22キロくらいでかなり限界に近くなる。まだ半分。かなりやばいと感じながら、なんとか27キロまでは走り続けたが、27キロ過ぎの給水地点で水をもらった後に歩いてしまった。
一度歩き始めると、そこからまた走り続けるのは大変だ、というのを身をもって感じる。足が上がらない。途中ストレッチしようと思い膝を曲げたが曲がらない。膝と足首の関節がカッチカチ。不安だった右膝がとんでもなく痛い。着地のたびに関節を針で刺されるような痛み。
◆30キロ~40キロ地点まで
膝の痛みがとんでもないレベルに上昇。それを庇いながら歩いて走ってを繰り返したために左足首にも同じような痛みを感じ始める。全く走る気になれないが、もう少し頑張れば5時間以内にゴールできそうな瀬戸際だということにも気付く。でも走れない。「サブ5(5時間以内)」と「膝の痛み」を天秤にかけ、あっけなく「無理はやめよう」と思うくらい膝の痛みが強かった。完全に心が折れてる。
あと、なぜか無駄に肺や心臓のあたりも痛い。息が上がっているわけではないのに呼吸のたびに胸が痛む。おそらくだが、こんなに酷使したことがないので横隔膜が痛んでいたのではないかと思う。ゴール後にすぐに落ち着いたので、この時の呼吸の苦しさや胸の痛みは筋肉的なトラブルだったのだろう。
◆40キロ~ゴール
ますます膝と胸が痛い。もうとにかく早く終わってくれとしか考えていなかった。
水戸のマラソンは、41キロ地点にとんでもない上り坂があった。周囲の人がほとんど歩いている。自分も当然歩く。坂を上りきってからの残り1キロ、右足を引きずるようにしながらなんとか最後だけ走ってゴール。
感動とか、達成感とかよりも、ようやく終わったという開放感が圧倒的に強かった。
ゴール時点でのネットタイムが5時間4分。あと5分縮められれば4時間台だったのに…悔いは残った。
◆用意しとけばよかったと後悔したもの
とにかく膝が痛くて、走るたびに衝撃で激痛が響いていた。
で、一緒にエントリーしていた人が装着していたこれ。
ザムスト(ZAMST)ひざサポーター EK-3 Mサイズ 371902
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膝のサポーターで、関節をバネのように戻す効果があるらしい。
その人も膝が痛いと言っていたが、結局僕より速いタイムでゴール。装着することにより膝への負担が減り、とても走りやすくなるそうだ。僕も買っておけばよかったと後悔した。とにかく少しでも膝を守れるグッズは採用するべきだった。
ほかには、有名なこのタイツ。
(シーダブリューエックス)CW-X ジェネレーターモデル(ロングタイプ) HZO639 KO M
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これも膝のあたりに補強がされており、テーピングしているかのように膝を戻す力を働かせてくれるらしい。
共通して言えるのは、脚力を温存するのに役立つアイテムだということだ。
結局、フルマラソンの練習段階で抱えていた右膝の不安は、蓋を開けてみれば「怪我していた」に近いくらい影響の大きいものだった。それを甘く見積もって何も対策しなかったため、本番で走るたびに激痛が走るという苦労を味わうこととなった。
フルマラソンを完走するのが目標なら、エネルギー補給、水分補給と同じくらい脚力の温存というのが重要。頭では理解していたつもりだったんだが、実際に対策していなかったという準備不足と、ハーフしか走ったことのない経験不足が後半にモロに影響が出てしまった。
ゴール後、一緒にエントリーした仲間たちとお疲れさま会にて「いやー、フル走り切ったから満足だわー」とか「もうマラソンなんてやりたくないわ」などとみんなが口にしていたが、僕は5時間切れなかったという後悔だけが残っていた。
走るという行為は、結局個人の戦いでとても孤独感の強いものだけど、こういう大規模な大会ならスタートからゴールまで周りにランナーはたくさんいるし、沿道の応援も多いのでとても力になった。
だからこそ、もっと万全の状態で、もっと楽しんで走れるように、また挑戦してみたいなと思わせてくれる経験だった。