本書は主にTwitterで見られる「怒り」に焦点を合わせており、異様に渦巻く怒りや歪んだ正義がいかにして発生しているかを解説してくれる本だ。
こういったネット上の怒りの奔流は今に始まったことではなく、ご存じのとおり2ちゃんの時代から歪んだ正義と怒りは確実に存在していた。だが、その頃はインターネットにどっぷりつかった人たちの世界だったため、世間一般への浸透は少なかっただけだろう。それが今や一大コンテンツとして、娯楽の一角を担うまでになっている。
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本書は主にTwitterで見られる「怒り」に焦点を合わせており、異様に渦巻く怒りや歪んだ正義がいかにして発生しているかを解説してくれる本だ。
こういったネット上の怒りの奔流は今に始まったことではなく、ご存じのとおり2ちゃんの時代から歪んだ正義と怒りは確実に存在していた。だが、その頃はインターネットにどっぷりつかった人たちの世界だったため、世間一般への浸透は少なかっただけだろう。それが今や一大コンテンツとして、娯楽の一角を担うまでになっている。
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ハダカデバネズミについて、そのインパクトのある名前と姿は当然知っていた。だが、内に秘めた驚異的なポテンシャルについて、僕は1割も知らなかったことを思い知らされた。
その名前と見た目で、スベスベマンジュウガニとかトゲアリトゲナシトゲトゲみたいにたまに動物系テレビ番組とかWEBのまとめサイトとかで目にするお笑い動物的な存在だろ…と思っていた自分を戒めたい。こんなに面白くて科学的な可能性を秘めた奴だったなんて…
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ここのところの中国SFブームに乗せられ、Netflixで映像化が話題になった『三体』シリーズや、『紙の動物園』に代表されるケン・リュウの著作、『折りたたみ北京』などのアンソロジーと、評判になったものをだいたい読んできた。
で、全作品とも読んですぐに好きになる面白さを携えていた。翻訳物のハードSFにありがちな難解さやとっつきにくさがなくて、「ちよっと何言ってるのかわからない…」なんて部分がほとんどない。どの小説も最初から最後まで面白いのだ。そんな感じで、個人的に「邦訳された中国SFにハズレなし」な状況になっている。
久々に止まらなくなった。夜更かししてまで一気読みしたのはいつ以来だろう。
完全に前作『三体』の続きなので、内容を覚えている人はいいが忘れた人はあらすじをネットで見てから読んだ方がいい。未読の人はちゃんと前作読んだ方がいい。前作も破格の面白さだから。
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