Under the roof

三児の父が育児、家事、読書のこととか書きます

2020年に読んだ本のベスト

なんか今年はとんでもなく早かった気がする。
自粛生活により日々の変化が乏しく、節目を感じるイベントもなかったからだろうか。個人的には毎年1回はフルマラソンを走っていたのに、今年はそれもなかった。仕事は部署異動で忙しくなり、家に帰るとクタクタで脳を働かせる気にならず、読書せずにYouTubeでサッカー動画見ながら酒飲んで寝るばかり。ランニングしなくなるわダラダラしてばかりだわでよくない1年だった。

そんな1年でも、数少ない『ハマった本』があるので、一応1年の〆として紹介したい。

 

◆三体Ⅱ 黒暗森林

三体Ⅱ 黒暗森林(上)

三体Ⅱ 黒暗森林(上)

  • 作者:劉 慈欣
  • 発売日: 2020/06/18
  • メディア: Kindle版
 
三体Ⅱ 黒暗森林(下)

三体Ⅱ 黒暗森林(下)

  • 作者:劉 慈欣
  • 発売日: 2020/06/18
  • メディア: Kindle版
 

 

今年はコレを絶対に外せない。仕事でどれだけ疲れていても、コレを読みたいという気力だけは消えなかった。こういう出会いがあるから読書はやめられない。

前作を読んでないなら必ず読んでから本書を手に取ることをおすすめする。それくらいこの三体の世界に浸かって欲しいし、1作目を読んでいるからこその本書の面白さだといえるから。
SFとしての面白さや壮大さと、頭脳バトルのスケールのでかさと興奮度が凄まじくて、これ書籍だからここまで大風呂敷広げられたけど映画とかではこの凄さは伝えられるのか…ってレベルの作品なんだが、何とネトフリで映像化決定。コレのためにネトフリ加入したいレベル。
とりあえず、未読なら是非。波のあるうちに読んで欲しい。

 

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◆息吹

息吹

息吹

 

 

もうコレも問答無用かな。三体もコレも後世に残るレベルの作品。短編集なんだが、とりあえず1本目の「商人と錬金術師の門」を黙って読んで欲しい。いろいろな人生に対し、いろいろな救いが示される。救われることの尊さに、1本目からハラハラと泣いてしまった。読めて良かったという感覚が今でもある。

 

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◆時のきざはし

 

中国SFのアンソロジー作品。てか僕どれだけ中国SF好きなんだよ。でも面白いんだから仕方ない。逆に何でこんな面白い作品ばかり読ませてくれるのか不思議。どんどんちょうだい状態になっている。
これも1本目の「太陽に別れを告げる日」からもう大当たりですよ。宇宙船、主人公は少年訓練生という、これぞSFっていう短編。もうこの1本目でグッと心を掴まれる。
収録作品数がめちゃくちゃ多くて、たくさんの作家の作品が収録されているので好みに合う作品がきっとあるはず。SFに触れてこなかった人への入門書としても最適に思える。来年もこういった作品が出てくれたらありがたいな…

 

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◆下級国民A

下級国民A

下級国民A

  • 作者:赤松 利市
  • 発売日: 2020/02/29
  • メディア: Kindle版
 

 

「住所不定、無職、62歳でデビュー」という異色すぎる経歴を持つ著者による、東日本大震災直後の東北での復興事業に従事した経験を記したルポタージュ。

季節は冬の午前4時。場所は極寒の宮城県石巻市。駅前にある多目的トイレの中、便座に座り、コンビニで温めてもらったカレーパンを囓り、文庫本を読み始める、という描写から本書は始まる。
え?なにこれ…で始まる本書だが、そこに至るまでの過程が気になりすぎて一気読み。幼稚でキレやすい同僚たちからのいじめの描写が生々しい。濃密なドキュメンタリーを見た気持ちにさせてくれる。

 

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◆ハダカデバネズミのひみつ

ハダカデバネズミのひみつ

ハダカデバネズミのひみつ

  • 発売日: 2020/08/15
  • メディア: 単行本
 

 

はいはい、ハダカデバネズミね。テレビとかで見たことあるよ…毛のないキモカワ生物ね…
では済まない。この生き物にはとんでもないポテンシャルがある。
羅列すると
・出っ歯で3キロ超のトンネルを掘る
・蟻のように女王を中心としたコロニーを形成する
・寿命が約30年
・無酸素化でも18分ほど生存可能
嘘みたいだけどこの能力を全部持っている。生き物として面白すぎるので、ぜひ本書を手に取ってその素晴らしさを目の当たりにしてほしい。

 

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◆◆◆◆

 

とりあえず今年読んで当たりだと思った5冊。個人的には仕事疲れと変化のない生活に強い閉塞感があった1年だったが、そんな中でもいい本に出合えると生活に潤いが出る。
長男は今年小学2年生となり、今年の初旬は『かいけつゾロリ』シリーズをほぼ読破し、『キャベたま探偵』シリーズも読み終えていた。その後漫画も読むようになり、妖怪ウォッチやデュエルマスターズなどに現在ハマっている。毎週土曜日に、親子で図書館の本を予約して取りに行くのが新たなルーティーンになり、児童書や漫画をひとりで読めるようになったわが子の成長がうれしく感じられる1年でもあった。

 

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